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初トリュフォー

最近見た映画で残った台詞。
「君がいる 君をみる 僕は幸せだ」
「あなたの愛をつかめただけでいいの」
「あなたにもっと私を与えるべきでした」
「あなたから離れてる私は別なのよ」
「恋愛には始まりと中間と終わりがある」
「7年前、私の中に恋が生まれたときのように、
今度はその恋が死んで行くのよ。私が生きるために」
「あるがままに人を愛したいの。その人を変えたりせずに。
 変えたらもう同じ人じゃないもの」

フランソワ・トリュフォーの『恋のエチュード』。
教えてもらって横浜日仏学院シネクラブに観に行きました。

上記のセリフを見るだけでも、その恋愛の様子がなんとなく見える。
一番上のセリフ以外は、全て女性のセリフ。
印象深いセリフのほとんどが女性が述べていることでわかるように、
女心がしっかりと表れていたように思った。

恋をしている状態で観たときと
恋とは無縁の状態の時に観たのでは、
きっと感じ方もとらえ方も全然違うのだろうな。

それほど人間の心は多面的。
多面を極めて、一面となり,球(丸く)となったら
きっともっとなめらかに生きられるのかな・・・。

主人公のクロードの本心がどれなのかわからなくなるのだが、
あれがありのままで、実際そういうものなのかもしれなく、
そうでもないのかもしれなく、
なんとなく複雑な思いが残ったりする。

「おぉこのシーン、すごいなぁ。いいなぁ。」と思ったシーンがある。
クロードとアンが
二人だけの時間を過ごしにスペインを訪れるのですが、
そこの小屋で過ごす二人の様子を少し離れた川辺から撮っているワンカットのシーン。
てくてくと歩くアンと同じペースで流れるようにカメラも動き、
そこに映る緑の木々のある景色もとても美しく、
愛がそこにある平和な風景を感じることが出来る。

言われて気づいたのですが、あのように撮るには
カメラは船に乗りながら撮っているので、
役者がカメラと同じ速度で動かなくてはならない、と。
そういうことをきくと、ますます感動してしまう。
素晴らしいなぁ。
そんな偶然とも思える一瞬をあんなに自然に撮ってしまうなんて。

トリュフォーの映画は初めてで、
というより巨匠の古い名画を見ること自体がほぼ初めてで、
私の中に入ってくるまでに時間がかかりましたが、
その映画の中に浮遊している何かを感じる、
そういう感覚を自分の中で見つけることができ、
それが何であるか明確でなくても、
それはそれでいいのかな、と思った。

受け取る側のフィルターの状況にもよりますが、
そこに込められた思いは、
映画の中では「無言」でも
伝わってくるものなんだな。
そよそよと、
あるいはひしひしと。

そういうものを感じる力が欠けていた。
ということに気づいた。
もっといろんな映画を観たいと思った。

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Category : かんげき
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