ゆったりんご | 観る、読む、思考、書き、創る、そして眠る、そんな日々。

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デラシネラβ『ロミオとジュリエット』

 楽しみにしていたデラシネラβ『ロミオとジュリエット』@世田谷ものづくり学校。
会場が小さくて驚いたが、その小さな空間、『劇場』ではない場所で、その空間の持つ特性を生かした作品作りを試みるのがこのデラシネラβ。この小さな空間で6人の大人が動き回るのだから、どんなふうになるんだろうと始まる前にわくわくする。
 構図としては舞台を会場の端に置いていたのだが、その位置でわずかに観客席を舞台の周りに配置し、円形劇場のような感じにしていた。舞台上に観客席を配置していた、といった方がわかりやすいか。なので、そこに座った観客は何かと演劇に参加させられることになる。終わりの方では、席自体が舞台装置となっているため、一部の観客は席を移動するという場面もあった。もちろん、そこも劇中の人々として観客を動かす。
 白い壁に薄い色の木の床。そこに照明の効果が鮮明に現れる。
『あらかじめ』で体験したときのような、ミニチュアで物語を語る演出方法。小野寺さんらしいなぁ、と思ってしまう。そんな小道具、どこで見つけてきたの?というようなものが今回もあり多彩だ。
 パフォーマンスでは、言い争っている場面だとか悲しみに狂っているシーンだとかそういう感情の露わになっている場面での表現は、他のシーンよりもわかりやすいぶんその巧みさを痛感する。いつも思うことだが、身体の表現とは本当にあらゆるものがあり、あらゆることが可能なのだな。
 空間への挑戦は成功していたと思う。

 今回は、さすがにアレがなかったなぁ。帽子とトランクの術。演目に関係ないから当たり前だ。
私はあれが結構好きなのだ。勝手に名付け、しかも「術」なんて言ってしまう。だって、本当に目眩ましに合っているような感覚を覚えるのだもの。見てるとおもしろくて、その不思議な感じがまたわくわくさせてくれる。ほんの数秒のパフォーマンスなのに。


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Category : かんげき
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イキウメ 『散歩する侵略者』@シアター・トラム

『散歩する侵略者』(作・演出 前川知大)の最終公演を観てきた。
当日券の立ち見の観客も結構いた。
イキウメの公演は初めて。

この題名の「侵略者」とは人間の中に入り込んだ人間のふりをした異星人のことだ。
劇中では「宇宙人」と言っていた。
その「宇宙人」は、地球を侵略するため、地球に調査しに来ていたのだ。
特殊な能力を使って、人間から「概念」を奪う。
そうやって地球のことを学び、収穫していく。
一方、「概念」を奪われた人間は、そのものの言葉を知っていても、理解することが出来なくなってしまう。
そうやって人間たる生活が出来なくなる人が続出する。

とこうかくと単なるSFもの?侵略系ファンタジー?のように見えるが、そうではない。
その「宇宙人」は私たちにとっては何なのか。

次第に、宇宙人は正体を明かし始める。
というか、初めから本当のことを言っていた宇宙人もいたが、
誰もそれが現実のことだと思う人はいない。
端から、それは戯れだ、と取り合わない。
そうしているうちに、また一人犠牲になる。
ようやく、これは一大事だと気付いた人間が、ほかの人間に伝えようとしても、
一向に取り合わない、信じない、そんな事が起きるわけない、と思っている。

でも、現実に起きているのだ。

侵略される、とわかっていても何もしない。
ぴんと来ていない、といった方のがいいのか。

今、私たちがさらされている問題を想像せずにはいられない。
もちろん、そのことだけではないが、意識して書かれている。
この戯曲自体は震災の前に書かれたものだが、その後役者とも話し合って、再考したそうです。
(徳永京子取材・構成「僕らの好きな「恐怖」対談 黒沢清×前川知大」前川知大著『散歩する侵略者』エッチビィ株式会社、2011)


「宇宙人」たちはそろそろ自分たちの星に帰るという。
地球の情報も得たし、侵略するために。
でも、「宇宙人」たちが入った人間は、彼らが抜けた後死を迎えなければならない。

夫が「宇宙人」に入られてしまったひとりの女性がいる。
彼女は「愛」という概念はもう奪った?と彼に聞く。
彼は、いやまだだ、という。欲しいけど、誰も話したがらない、と。
彼女は、じゃぁそれを私から奪って、という。
今のあなたにそれをイメージ出来るのは、私だけだから、と。
それに、あなた、死んじゃうんでしょ…?と。
彼は、戸惑いつつも彼女からそれを奪う…。

その「宇宙人」は「愛」という概念を奪い、それを体感し、理解した時、
自分らのこれからの目的も、おそらく今までしてきたことも、わからなくなってしまう。

話は、ここで終わる。
最後は、我々人間がとても身近で、大切にしている「愛」で終わった。
「愛」のもつ偉大さで、何かが変わる。かもしれない、という可能性を残して。

最後のシーンは、かなりの人が心を動かされていたようだった。
鼻をすする音が輪唱していた。
わたしも、演劇の公演で初めて涙が頬を伝った。
(うるうるすることはあっても、流したことはなかったなぁ。)

でも、ここで終わっちゃうのか、とも思った。
これでは、「愛」の力でなんとかなっちゃうのかも、という余韻しか残らない。

あの後、「愛」を知った「宇宙人」は、その後地球を侵略しにくるのだろうか。こないのだろうか。
「概念」を奪われ、病的になってしまった人間たちは?
もとに戻れるのだろうか、一生そのままなのか。
「宇宙人」が侵略してくるかもしれない、とわかっている人間たちはどうしたのか。
何をしたのか、何もしないのか。

その間、強烈に発してきたメッセージが最後にどこにも効いてない。

問題が起きた後、彼らは何をしたか。
その行動を描くことによって、
ようやく最後の想像を観客にゆだねられると思うのだ。

最後だけ、尻切れトンボな感じがしてしまうが、
でも、私はこの作品に好意的である。
終演後、しばらく動けなくなるなんて、めったにない。
放心状態で頭や心を整理し、落ち着けるのに時間を要しました。
素晴らしかった。




Category : かんげき
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『その族の名は「家族」』@青山円形劇場(作・演出 岩井秀人)

またいい芝居を見せてもらった。
家族の痛い痛いところを本当にリアルに表現していた。
すごく、わかるのだ。
ああいう感じ。
すごい暴力などはないとしても、
うちの家族・親類にも、ああいうことが容易に想像出来る。
家族のああいう変な、いや~な感じって本当に味わっていないと出せないよなぁ。
きっと岩井さんはそういう場面に合っていたんだろうなぁ、
と芝居を見ながら思っていた。
家に帰ってチラシをよく見たら、やはりそのようだった。

書かずにはいられなかったのだろうと勝手に推測する。
私もかつて「いつか書いてやる」と思うようなことがあったから。

この芝居の、ユースケ・サンタマリア扮する母が
この家族を取り巻く空気の唯一の救いに見えた。
明るく、おもしろく、優しく振る舞うそんな母がいてくれたら、
それは本当に大きな救いだ。
母の立場から見てみたら、つらいどころの話ではなく、
救いであるなど、それはきっと子ども目線での勝手な願いであって、
都合のいい心情なのかもしれない。
でも、やはりそんな母がいるからこそ、みんな集まれたのだ。

感情とそれぞれの思考と物事のとらえ方が
ひとつも交わることなく、わずかでも解決の道につくことはない。
そのもどかしさと「もうこんなところにはいたくない」という逃避の心と
でも、絶対的に離れられないという束縛感。
みんな心地よくないのに一緒にいなくてはならない理由はなに?
「家族」だから?
・・・


役者の演じる感情が直接的に、すごくすごく伝わってきて、涙腺を刺激する。
舞台も近かったからなおさらだ。
自分に迫られているかのよう。
でも、そんな中にもささやかな笑いも施してくれる。
セリフと演技の妙。
狙っているのか否か、
とっても真剣なシーンなのに可笑しく見えてしまったり。
それは役者個人の特性かな。
繰返す構成。見せ方がおもしろいなぁ。

ユースケ氏はその存在だけでおもしろい空気を生んでいた。。
そいうのって演じる上で邪魔にならないのかな?と思ったりもしたけど、
むしろそれがよかったのだな。
だから、彼が選ばれたのだ。
研さんのおばあちゃんは、かわいかった。

http://hi-bye.net/kazoku/top.html


あぁ、演劇ってすごい。

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ままごと「わが星」三鷹市芸術文化センターにて

ままごと公演
『わが星』 柴幸男【作・演出】を観てきた。
私の今の位置からだと会場の三鷹は遠く、
駅から会場までも歩くと遠く、
見知らぬ土地だったからなおさら遠く、
やれやれと思ったけど、観に行って良かった公演だった。

もっと若いときに、たとえば高校生の頃とか舞芸時代とかに
こういう演劇をたくさん観ていたら、もう少し違っていたのではないか、
と思ったりもしたけど、でも、やっぱり
きっと、今のわたしだからこそ、いろいろと感じ得るのだろう。
当時のわたしならきっとスルーだったかもしれない・・・。

演劇でやるべきこと
演劇だからこそ出来ることを観たような気がした。
戯曲がおもしろく、興味深い。
会場は円形劇場で、シンプルだけど奥行きのある演出。
音楽がよさを倍増していたなーと
思っていたら、三鷹市芸術文化振興財団のページで
「ラップ・ミュージカル『わが星』」と紹介されていた。
うん・・・、確かに。
ミュージカルといえばミュージカルかもしれない。
でも、ミュージカルだと思って観ない方がおもしろい。

言葉あそびのようなセリフ。
その中にもしっかりと意味が込められていて、ぴったり合っていて、
核心をついている。

今回も刺激をもらった。
再演、ありがとうございます。

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カンパニーデラシネラ 「あらかじめ」@青山円形劇場

カンパニーデラシネラ、小野寺修二氏の「あらかじめ」を観てきた。
昨年の「異邦人」(シアタートラム)を観劇してから、すっかり魅了され、
今回の公演もぜひ観たいと願っておりました。
時が時だけに、公演自体、あるのかな、ないのかな・・・と様子をみつつも、
拝見することが出来て本当によかった。

やっぱり
とてもおもしろかった。
なんだろうこの新しい感じを受ける感覚。
ひとつひとつを観たときのおもしろさと、
全体として感じるものの違いがまた興味深い。

円形劇場ということもあり、小道具など出ハケも全て役者がやるのですが、
そのハケ方など本当に創意工夫がなされていて、
いや、この一言で表してしまってはは申し訳ないほどの創造力だ。

小道具のひとつひとつもとても凝っていて、驚きと笑いをくれる。
細かく練り上げられていった過程が伝わってきて、さらに感服。

役者の身のこなしも素晴らしくて、その動きに目を奪われずにはいられない。
体の動きだけでこれだけのことを表現できるんだ。
この演目。
演者は大変だろうなぁと思う。小道具の出ハケも全部覚えて、
ハケた先の置き場とかも綿密に決め、覚え、
どのタイミングにどれを出し、そして自らもでなければならない。

でも、楽しそう。
役者としてこんな舞台に立てたら、
おもしろいだろうな~。

2009年3月の再演も見たかったなあ。
やっぱり少し違うのだろうな。

こんなにも刺激を得られて、有難い。
小野寺さんにはこれからも注目続行。
また次の公演も楽しみだわ。


arakajime

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eiga シェルブールの雨傘

シネセゾン渋谷のクロージング特別上映で観てきた。
「シェルブールの雨傘」

観たことあると思っていたのは、それは冒頭とほか一部だけで、
でも、なんで冒頭とほか一部だけ知ってるんだ?メロディーや歌詞まで。
と思って思い出し、思い出して行くと、
専門学校時代の先輩が卒公か発表会でやっていたのを観ていたからだ!
と思い出した。でも、これも「たぶん」だ。

それはともあれ、
カトリーヌ・ドヌーヴが若くて初々しくてかわいらしい。
オープニングの路上の色とりどりの傘の演出がかわいい。
映画全体の色合いがカラフルでかわいい。
ドヌーヴやそのお母さんの衣装もかわいい。
音楽もいい!私はマドレーヌと会話する時の曲が好きだ。
たまに、不思議な演出がおもしろくていい。
・・・

と稚拙なことしか挙げられないが、
やっぱりミュージカルはおもしろいなぁと思った。
セリフも全部音に乗せる。
冷静に見るとすごくおかしいけど、その魅力は計り知れない何かがある。
観れてよかった。しかもスクリーンで。
映画の後にふらっと寄ったお店でも、シェルブールの雨傘の音楽が流れていた。
タイムリー。

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eiga アンストッパブル

『アンストッパブル』を見てきた。
いやぁ、疲れた。
けどおもしろかった。
ああいうドキドキ感をしばらく映画で体験してなかったからか、
よくわからないけど、すかっとした。
んー、これは大変なことをやっとこ乗り越えた達成感を
ともにしたような感覚を得たからかしら。
最後にもう一山来るかな?って思ったけど、来なかった。
列車を暴走させた張本人の再就職先が、いかにもでウケたな^^。

この先どうなるか、だいたいわかるけど、
でも「どうなるの?どうなっちゃうの?」っていう
ドキドキ感て大事だな。
観客はそれを味わいに来てたりするものだし。
見せ方だねぇ。

最終日だったけど、映画の日だったのでお手頃で見られてラッキーでした☆

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